チュートリアル

開催方法

        • 講演は現地+オンライン(Zoom)のハイブリッド開催です。
        • お申込み締切は、8月26日(火)正午です。当日受付はございません。
        • ウェブ会議室URL及び講義資料(PDF)は、9月2日(火)にメールにてお送りする予定です。講義資料の紙による配布はございません。
        • 当チュートリアルは録画し、講演会終了後、9月19日(金)~10月2日(木)の間、チュートリアル参加者限定の見逃し配信を実施予定です。
          なお、大北先生のチュートリアルの見逃し配信はありません。

講義内容

題目 高温超伝導SQUIDの基礎と実用化
日時/会場 9月7日(日) 14:00-16:00(休憩20分)/会場未定
大分類 11. 超電導
内容 SQUID (Superconducting QUantum Interference Device、超伝導量子干渉素子) は、磁気センサの一種である。磁束量子Φ₀(2.07×10⁻¹⁵ Wb)を単位として動作することから「磁束計」とも呼ばれることがある。このデバイスは極低温下で発生するジョセフソン効果を利用しており、1964年にJ.E. Mercereauらがジョセフソン接合を用いた回路で干渉効果を発見したことをきっかけに開発が進められた。その後、1986年には高温超伝導体が発見され、1980年代後半にはこれを活用した高温超伝導SQUIDが誕生した。SQUIDの最大の魅力は、他に類を見ない超高感度特性にある。著者は高温超伝導SQUIDの黎明期から研究開発に携わり、2000年以降、その応用分野を次々に切り拓いてきた。最終的には「電池材料内微小金属異物検査装置」の開発に成功し、その技術を企業に有償で移転することができた。講義では、SQUIDの基礎から応用に至る技術だけでなく、大学での研究における知的財産権の重要性や産学連携のあり方についても深掘りして議論する予定である。
講師名・講師略歴 田中 三郎(豊橋技術科学大学)

1983年 豊橋技術科学大学 大学院工学研究科 電気・電子工学専攻修士課程修了
1983年 住友電気工業株式会社 伊丹研究所
1990年 株式会社超伝導センサ研究所 主任研究員 出向、兼務
1991年 工学博士学位取得 (大阪大学 基礎工学部)
1995年 住友電気工業株式会社 退職、豊橋技術科学大学 助教授
1996年 UC. Berkeley 物理学科 客員研究員 (1年間)
2002年 豊橋技術科学大学 教授
2018年 国立大学法人豊橋技術科学大学 副学長(研究力強化担当)、RACセンター長
2024年  同大学 定年退職、副学長退任
2024年 同大学 特定教授(常勤)、名誉教授

題目 講義1)光を捉え、増幅する:(1)光電子増倍管の原理とその応用
講義2)光を捉え、増幅する:(2)MPPC, Si-APD, SPADの原理と新たな可能性
日時/会場 9月8日(月) 13:30-16:00(休憩10分)/会場未定
大分類 2. 放射線
内容 講義1)光を捉え、増幅する:(1)光電子増倍管の原理とその応用

光電子増倍管の動作原理について概説し、その応用例の一つである放射線計測における使用上の注意点について述べた後、放射線計測用途に適した光電子増倍管およびその周辺機器を紹介し、これまで、あるいはこれから光電子増倍管を用いて放射線計測を行おうとしているユーザーが、満足のいく結果を得られるよう支援する。

講義2)光を捉え、増幅する:(2)MPPC, Si-APD, SPADの原理と新たな可能性

微弱な光をとらえる検出器としては長らく光電子増倍管が使われています。近年では光半導体の進化により、一部のアプリケーションでシリコンアバランシェフォトダイオードやSPAD (Single Avalanche Diode) のようなゲインを持ったセンサが、微弱光の検出のために使われるようになりました。特にシンチレータと組み合わせた放射線検出に用いられ、医療用PETでは SiPM (Silicon Photomultiplier) を採用することにより、TOF (Time of flight) 性能が飛躍的に向上し、非常に高い分解能をもった装置が実用化されています。
本チュートリアルでは、微弱光を検出するための光半導体センサの動作原理や、それぞれのセンサの特徴について紹介させていただきます。また、弊社における開発動向についても紹介させていただきます。

講師名・講師略歴 1)鈴木 健高(浜松ホトニクス)

2013年4月:浜松ホトニクス株式会社入社
2014年4月:電子管事業部第2製造部第7部門に配属
2019年4月:電子管事業部電子管営業推進1Gへ異動
第7部門では光電子増倍管の設計・製造業務に従事。営業推進1Gへの配属後は学術/物理分野を中心として、光電子増倍管の技術営業として国内外のサポート、営業活動を行っている。
2)大橋 裕人(浜松ホトニクス)

2007年4月:浜松ホトニクス株式会社入社
2008年4月:固体事業部 第2製造部(現:第2製品設計部) 第30部門に配属
シリコンフォトダイオードの設計業務に従事したのち、シリコンフォトダイオードやSiPM といった光半導体センサのマーケティング、プロモーションを行っている。

題目 いまさら聞けない有機薄膜太陽電池の基礎:変換効率25%は原理的に達成可能か?
日時/会場 9月9日(火) 10:00-12:00(休憩10分)/会場未定
大分類 12. 有機分子・バイオエレクトロニクス
内容 有機薄膜太陽電池は、共役高分子やπ共役分子などの有機半導体を光活性層に用いた次世代太陽電池である。すでに実用化されている無機半導体を光活性層に用いた太陽電池と比較すると、軽量でフレキシブルあるいは特定の波長を選択的に吸収することでカラフルな半透明なものにすることができるなど特有の性質を示す。また、有機半導体は有機溶媒に溶解するためインクとして扱うことができるので印刷技術による生産が可能という特長も有する。また、発電機構においても無機半導体太陽電池とは大きな違いが見られる。これら有機薄膜太陽電池の特徴を無機半導体と比較して紹介し、有機薄膜太陽電池のエネルギー変換効率がこれまでどのように変遷してきたのかについて概説する。その後、太陽電池のエネルギー変換効率を決める三つのパラメータである短絡電流密度(JSC)、開放電圧(VOC)、曲線因子(FF)の項目ごとにそれぞれの損失要因の評価・解析方法について解説する。これまでに検討してきた各パラメータの損失要因をもとに、変換効率25%を実現するために必要な戦略について議論する。最後に、今後取り組むべき課題として耐久性とコストに関する現状と今後の展望についても簡単に言及する。
講師名・講師略歴 大北 英生(京都大学)

【学歴】
1993年 京都大学工学部高分子化学科卒業
1995年  同大学院修士課程修了
1997年  同大学院博士後期課程修了
【職歴】
1997年  京都大学大学院工学研究科 助手
2005年  Imperial College London客員研究員兼任(2006年まで)
2006年  京都大学大学院工学研究科 助教授
2007年  京都大学大学院工学研究科 准教授(名称変更)
2009年  JST さきがけ研究者兼任(2015年まで)
2016年  京都大学大学院工学研究科 教授
2017年  広島大学大学院工学研究科 客員教授
2021年  九州大学先導物質化学研究所 非常勤講師
現在に至る
【受賞】
2003年  平成15年度高分子学会奨励賞を受賞
2004年  平成16年度日本化学会BCSJ賞を受賞
2007年  2007年度光化学協会奨励賞を受賞
2009年  高分子研究発表会[神戸]ヤングサイエンティスト講演賞を受賞
2018年  2018年度光化学協会賞を受賞
2023年  2023年度高分子学会賞を受賞

注意事項 チュートリアル終了後の見逃し配信はありません。
題目 インフォマティクス応用入門Ⅱ 体験編
日時/会場 9月10日(水) 10:00-12:00(休憩10分)/会場未定
大分類 合同セッションN「インフォマティクス応用」
内容 情報科学(インフォマティクス)を応用した研究開発が世界的に活況を呈しており、関連論文数は右肩上がりで伸び続けています。応用物理学会学術講演会においても、インフォマティクス応用は多くの聴衆を集めるセッションの一つとなっています。しかし、このような裾野の広がりの一方で、分野の専門化・細分化が進んでおり、分野間の知識共有や新規参入の障壁が高まっている側面もあります。そこで2025年秋季の学術講演会では、インフォマティクス応用の現在を俯瞰するシンポジウム「インフォマティクス応用の未来を切り拓く」と入門チュートリアルを企画しました。
本入門チュートリアルでは、”飛距離を最大にする打球角度を求める”という最適化問題のプログラミングを体験しながら、実際の課題をインフォマティクス応用(機械学習、最適化、シミュレーション)の問題に落とし込む方法を学びます。学会などで目にする様々な応用事例に対して、インフォマティクス応用の観点からその事例の問題設定をすばやく理解できるようになることを目指します。*本チュートリアルは応物セミナー「インフォマティクス応用入門」(2025.6.13、アーカイブ視聴可)と相補的な内容となります。両講義を受講することで、より理解が深まります。
講師名・講師略歴 沓掛 健太朗(名古屋大学)

名古屋大学 未来材料・システム研究所 未来エレクトロニクス集積研究センター 准教授
応用物理学会インフォマティクス応用研究会代表
博士(理学)
東北大学大学院理学研究科物理学専攻博士課程修了。東北大学金属材料研究所助教、名古屋大学未来社会創造機構特任講師、理化学研究所革新知能統合研究センター研究員などを経て、2024年より現職。専門は結晶工学と応用情報学。趣味はマラソンと城めぐり。

申込方法

  • 8月26日(火)正午までに、当ページ下部の申込みボタンより、申込み及びご入金を完了させてください。
  • クレジットカード決済(VISA、master、JCB、American Express、ダイナースクラブ)・コンビニ決済(ローソン、ファミリーマート、セイコーマート、ミニストップ)がご利用いただけます。
  • お申込み完了後に、ご登録いただいたメールアドレス宛に領収書URLを記載したメールが自動送信されます。領収書はインボイス対応しています。他の形式をご希望の場合はmeeting(at)jsap.or.jpまでご連絡ください。

受講料(講義資料PDF含む)

社会人・学生(会員・非会員) 5,000円(税込)

オンライン視聴・現地参加方法

オンライン視聴方法

  1. 9月2日(火)にチュートリアル参加用URLと、講義資料(PDF)を、お申込みいただいた皆様に、メールにてお送りする予定です。こちらのメールをチュートリアル当日まで保存願います。メールが届かない場合はmeeting(at)jsap.or.jpまでご連絡ください。
  2. チュートリアル開始時刻になりましたら、メールに記載のリンクより、ご入室ください。
    Zoomのウェブ会議システムを利用して開催します。
    視聴にあたり、Zoomの有料契約を結んでいただく必要はございません。
  3. 講演会場には、聴講者の方がご利用できるオンライン環境はありません。オンライン参加される方は、自宅・勤務先・宿泊先等よりご参加ください。
  4. 受信映像の保存(画面キャプチャを含む)、録音、録画、再配布は禁止です。チュートリアル資料の再配布は禁止です。

現地参加方法

  1. 会場入口にて受付のものに名前をお伝えいただき入場してください。
  2. 当日参加申込は受け付けておりません。参加希望の方は、8月26日(火)正午までに以下よりお申込みください。

参加申込

参加申込締切:2025年8月26日(火)正午

締切以降の参加申込は受け付けておりません。ご了承下さい。