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題目

グラフェンの電子状態と電気伝導

講義
時間
13:15-16:15 会場 D8
内容 講師略歴

最近,グラファイトの単原子層からなるグラフェンが注目されている.グラフェンのフェルミエネルギー付近のバンドは,等方的な線形分散をもつ.そのため,電子の速度は運動量に依らず一定であり,電子は決して止まらずに,光のように常に同じ速さで動く.この性質はたった1枚の原子層からなるこの物質に高い導電性をもたらすだけではなく,さまざまな不思議な性質を示す.この講演ではこのようなグラフェンの電子状態について解説するとともに,電気伝導を中心として興味深い性質や特異性について紹介する.

  1. はじめに
  2. 単層グラフェンの電子状態
  3. 単層グラフェンの磁気的性質
  4. 単層グラフェンの光学的性質
  5. 単層グラフェンの電気伝導
  6. 単層グラフェンにおける電子-フォノン相互作用
  7. 2層グラフェン
  8. 多層グラフェン
  9. 最近の話題から
安藤恒也 (東京工業大学)
1968 東京大学理学部物理学科卒業
1973 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了
1973 東京大学理学部助手
1979 筑波大学物理工学系助教授
1983 東京大学物性研究所助教授
1990 東京大学物性研究所教授
2002 東京工業大学理工学研究科教授
2011 東京工業大学理工学研究科特命教授
2012 日本物理学会JPSJ編集長併任
題目

発光分光計測法によるプロセスプラズマの実践的計測の基礎と応用

講義
時間
第1部 9:00-11:00
休憩 11:00-11:10
第2部 11:10-12:10
会場 D14
内容 講師略歴
第1部

基礎~「電子温度・密度、ガス温度、ラジカル密度の測定」

第1部では衝突輻射モデルに基づいて、発光分光計測結果から電子温度・密度を導出するための基礎・方法を述べ、次に分子性気体放電のバンドスペクトル分光解析結果からガス温度の近似値としての回転温度を求める方法を述べ、最後にアクチノメトリー法を用いた分子気体放電プラズマ中の原子状ラジカルの測定方法を説明する。

赤塚 洋
(東京工業大学 原子炉工学研究所 エネルギー工学部門)
1987 京都大学大学院工学研究科修士課程修了
1987 日本電気(株) レーザ・ミリ波開発部
1991 東京工業大学原子炉工学研究所助手
1995 博士(工学)
同年東京工業大学原子炉工学研究所 助教授、現在に至る。発光分光計測を中心とするプラズマ計測、プラズマ内の原子分子過程の基礎研究に従事。
第2部

応用~「プロセスモニタリングへの適用」

第2部では、プロセスプラズマへの適用例を紹介する。太陽電池用途のプラズマプロセスを取り上げ、発光分光計測に基づくプロセスモニタリングとプロセスの最適化手法について解説する。

布村正太
(産業技術総合研究所 太陽光発電工学研究センター)
1999 名古屋大学大学院工学研究科 博士課程修了
1999 アイオワ大学 ポスドク研究員
2002 マックスプランク研究所 ポスドク研究員
2003 九州大学 ポスドク研究員
2005 産業技術総合研究所 研究員
2011 産業技術総合研究所 主任研究員
2013 ミシガン大学 客員研究員
プラズマプロセス、太陽電池の研究開発に従事。
題目

スピントロニクスの基礎

講義
時間
9:00-12:10 (休憩10分) 会場 D11
内容 講師略歴

A. 磁気の基礎

  1. 磁気の単位
  2. 磁化曲線,磁気異方性

B. スピントロニクスの基礎

  1. 薄膜(人工格子)作製・評価法,垂直磁化
  2. 巨大磁気抵抗効果,トンネル磁気抵抗効果
  3. スピントロニクスの諸現象(スピン注入,スピントルク,etc.)
  4. スピン流
高梨弘毅 (東北大学)
1981 東京大学理学部卒業
1986 東京大学大学院理学系研究科(博士課程)修了
東北大学金属材料研究所助手
1994 同助教授
(1994-1995 アレクサンダー・フォン・フンボルト客員研究員としてドイツ・ユーリヒ研究センターに滞在)
2000 東北大学金属材料研究所教授(〜現在)
2009 同副所長
2014 同所長(〜現在)
受講料(テキスト含む)
一般会員・準会員 4,000円(税込)
学生(会員・非会員) 2,000円(税込)
非会員 6,000円(税込)
受講申込締切: 2015年3月6日正午