JSAP Photo/Illustration Contest (Science as Art)

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Galaxy Cell 2
Entry No.1 「銀河の誘い生命の源へ」
Takashi Kuromori(RIKEN)

共焦点レーザー顕微鏡によって植物の葉を撮影しました。細胞の「核」(遺伝情報の集まっている分画)を、緑色蛍光タンパク質(Green Fluorescent Protein, GFP)により光らせています。GFPは、2008年にノーベル化学賞を受賞した下村脩博士によって発見され、現在の細胞生物学には欠かせない実験ツールです。写真(左)はGFPの蛍光を撮影したもの、写真(右)は同じ視野の明視野を重ねたもので、100個以上の細胞がひしめき合っている様子が分かります。宇宙を思わせる神秘的な蛍光シグナル(左)が、実は生命体の源である遺伝情報を格納している場所である(右)、というコントラストをお楽しみ下さい。

 金属ハライド虫ばい菌
Entry No.2 「金属ハライド虫ばい菌」
Shogo Ishizuka(AIST)

Cu(In,Ga)Se2(CIGS)薄膜太陽電池では、KFやRbFなどのアルカリ金属ハライドを薄膜表面に照射することで、虫歯のような無数の小穴が形成されデバイス性能が向上することが知られています。今回、LiF照射直後の電子顕微鏡観察で、偶然にもその正体をとらえました(穴掘り未遂)。


Entry No.3 「白金膜の不思議な渦巻」
Kazuki Otsu(Chiba Inst. of Tech.)

Pt蒸着膜の光学顕微鏡写真.SiO2上にTi, Mo, Ti, Ptの順に均一成膜した基板に,有機レジストを塗布,
はく離した後のサンプルを撮影.平らな部分がPt膜表面で,黒線部分はPtがしわになりもり上がったもの.
事前に狙った構造などは全く用意していないにも関わらず,Pt膜に真円度の高い直径約100μmの渦巻構造が独りでに多数形成された.
まさに不思議な自然のいたずら(再現性もあります!).
Nikon ECLIPSE ME600使用.対物レンズ×20,接眼レンズ×10.


Entry No.4 「顕微鏡の中の灯台」
Junsuke Yamanishi( Inst. for Molecular Science)

原子間力顕微鏡用のカンチレバーの探針にレーザー光が照射されている様子を光学顕微鏡で観察しました。
探針先端から散乱された光が、灯台の光のように周りを照らしているように見えます。


Entry No.5 「焦点に咲く光華」
Hsinhui Huang、Koji Hatanaka(Research Center for Applied Sciences (RCAS) )

蒸留水の厚さ20ミクロン弱の液膜(画面内上から下への流れ)に時間差をもって2発連続して近赤外フェムト秒レーザーを(画面左側から)集光照射した際に撮影される発光画像です。画面横幅はおおよそ250ミクロン、この条件でテラヘルツ波とX線が発生している事が確認されています(H. -h. Huang, et al., “Giant enhancement of THz wave emission under double pulse excitation of thin water flow”, Appl. Sci., vol.10, p.2031, (2020))。


Entry No.6 「ミクロの世界の石畳」
Akihiro Matsutani(Tokyo Tech)

顕微鏡を覗いていると,歴史のある街角に見られるような石畳に出会いました。
この正体はエッチング中のSi基板の表面で,石畳の一辺は100μm以下です。
1970年代の古い顕微鏡と現代の石(トランジスタ)が詰まったスマートフォンで,ミクロの世界の旅を記念撮影しました。


Entry No.7 「混晶ザウルスの化石」
Ryuto Horie(Kyoto Inst. of Tech.)

ミストCVD法によりスピネル基板上に成長したγ相酸化アルミニウムガリウム(γ-(AlxGa1-x)2O3)混晶薄膜の表面SEM観察の際に発掘された化石。当時は成長条件の設定に苦労し、薄膜表面が荒れてしまう中で得られた悲しみの一枚である。

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