チュートリアル

題目 超伝導量子回路と量子コンピューター
日時 9月18日(火)13:30~16:00(休憩10分)
会場 135
内容 超伝導現象は巨視的な量子状態です。このような状態は、精巧に設計された超伝導回路において、「量子コヒーレント」に振る舞います。これは二つの状態を同時に表すという、大変奇妙な量子力学の特性を反映したもので、この基本回路は量子ビットと呼ばれます。量子ビットを集積化することで、量子コンピューターと呼ばれる、現代のコンピューターの能力をはるかに凌駕する計算機へ向けた研究が世界的に進められています。講演では超伝導の巨視的量子状態を使った量子回路を如何に実現し、量子コンピューターの実現に向け、世界中で如何に取り組まれているかを解説します。
講師名・講師略歴 蔡 兆申

(東京理科大学 理学部第一部)

東京理科大学理学部第一部物理学科教授、同時に理化学研究所創発物性科学研究センターのチームリーダーを兼務。米カリフォルニア大学バークレー校物理学科卒業、米ニューヨーク州立大学ストーニーブルック校大学院物理学部修了。理学博士(Ph.D.)。日本電気基礎研究所研究員、同主管研究員、主席研究員などを経て現職。専門は低温固体物理。主な研究テーマは、ジョセフソン効果とその情報処理への応用。超伝導状態を使った量子ビットの実現に成功し,現在の世界的な量子コンピューターへ向けた研究の礎を築いた。仁科記念賞(2004),サイモン記念賞(2008)、江崎玲於奈賞(2014)、 紫綬褒章(2018)を受賞。米物理学会フェロー、応用物理学会フェロー。

題目 真空の世界:真空技術の基礎
日時 9月19日(水)9:00~12:10(休憩10分)
会場 135
内容 真空技術は電気電子・機械・化学分野など種々の科学技術分野の各種装置を支える基盤技術として利用されている。特に、超微細化や多様な材料利用が進行する電子デバイスの開発製造において、真空技術はキーテクノロジーの役割を果たす。本講座では、真空技術の基礎(気体の状態方程式・気体の速度・平均自由行程・入射頻度・気体の流れ)について概観し、真空ポンプや真空計など真空コンポーネントの原理及びこれらの利用・選択のポイントについて説明し、真空排気装置の構成とその真空排気過程について解説する。
講師名・講師略歴 栗巣 普揮

(山口大学大学院 創成科学研究科)

1993年 大阪市立大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学、同年 山口大学工学部・助手、同年 博士(理学)号取得、2003年 山口大学工学部・助教授(現 准教授)、現在に至る。真空の科学と技術分野において真空材料のガス放出に関する研究及び極高真空装置の開発に従事。2007年 日本真空協会 真空技術賞など。2006年~現在 日本真空工業会 教育委員会 委員。

受講料(講義資料PDF含む)

社会人・学生(会員・非会員) 5,000円(税込)※2018年春に価格を改定しました。

講義資料はデータでの配布となります。
事前申込者には9
月11日(火)にテキストダウンロード用のURLとパスワードをお送りいたします。
9月11日(火)以降の申込キャンセルはお受付けできませんので、ご注意ください。

 

受講申込締切:2018年9月6日(木)
(定員に達し次第締切。9月11日(火)以降のキャンセルはできません。)

申込は締切りました

ご注意
受講料は当日、チュートリアル会場前の「チュートリアル受付」にてお支払いください。(現金のみ)
お申し込みがまだの方は、当日受付をご利用ください。定員になり次第締め切ります。